意外と知られていない育毛剤の副作用とは?

Last Updated on 2024年4月23日 by taekwo

薄毛で悩んでいる方は多く、その解決法、改善方としてしばしば育毛剤は使われています。

ドラッグストアなどで手軽に購入できるものから、通販専売品になっているもの、また医師から処方されるものなど色々あります。

薄毛対策の外用アイテムとしても出ていますが、内服薬もあります。

ちなみに、副作用の症状が出ることがあり、あらかじめ知識として知った上で利用することが大事です。

体質もありますし、その症状が出る出ない、またどの程度のものかということも個人差があります。

育毛剤の副作用として、まず初期脱毛があります。

薄毛、抜け毛を抑制するために使っているのになぜ?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、これは使い始めてばかりの初期に症状が出ることがあります。

初期脱毛に関しては、つかいはじめだけで、1度抜けますがまた生えてきますので心配いりません。

また、有効成分にミノキシジルという成分が配合されている育毛剤に関しては、顔の発汗や頭皮に湿疹が出る人が全体の数%程度います。

また、ミノキシジルには血圧を下げる効果もあるため、低血圧の人には使用にあたっては注意が必要となりますし、医師の判断、診察なども受けながら使っていくことが大事です。

ミノキシジルなどが配合されているものでお肌に拒否反応が出てしまう場合、化学的な添加物が多く含まれていることもありますので、アレルギー体質の方はアレルギー成分が含まれていないか、成分をチェックした上で使用をしていくことがおすすめです。

湿疹だけではなく、激しいかゆみが出てしまうことがあり、それによって頭皮がむけてしまったりといった症状に発展してしまうこともありますので、パッチテストなどをしてから使用するようにしましょう。

さらに、以外と知られていないのですが、頭痛・めまい・吐き気などの体調不良などの副作用が起きてしまうこともあります。

これは血管拡張作用により起こる副作用で、特に医薬品の育毛剤の場合には、この症状が医薬部外品よりも出やすくなっています。

内服薬としての育毛剤では、AGAの治療で使われるフィナステリドを含むプロペシアなどが挙げられますが、こちらは勃起不全や精子の減少など男性機能の低下が起きてしまうことがあります。

これは、男性ホルモンの一種・ジヒドロテストステロン(DHT)を抑制する作用があるためです。

プロペシアを利用したことで、胃部不快感、性欲減退など、全体の約5%程の方に症状が見られたと報告されています。

 

○育毛剤などの育毛アイテムのジャンルごとの副作用の危険性

育毛剤は、薄毛の進行や抜け毛を予防することを目的として開発されたアイテムで、多くの人に使用されています。

多数のメーカーから多種多様な商品が提供されており、中には100万本以上の販売実績を誇るヒット商品も存在しています。

ちなみに、育毛剤は薬機法の分類では医薬部外品に指定されており、厚生労働省が指定した有効成分を配合していることが条件となります。

具体的には、抗アレルギー作用がある「グリチルリチン酸2K」、血液循環を活性化する「センブリエキス」、頭皮環境を正常化する「Diphenhydramine HCI」などが代表的です。

なお、これらの育毛有効成分は、天然由来の原料から抽出しており、安全性が高いということが特徴です。

このために、効果に関してはマイルドですが、トラブルを引き起こすような心配はありません。

抜け毛が気になりだしたなどの初期の人や、将来の予防のために使用したい人に向いている内容です。

一方、既に薄毛が進行してしまったような人には、育毛剤は必ずしも適当ではありません。

何故なら、新しい髪の毛を生やすという様なパワーを備えているわけではないからです。

このような人におすすめなのは、「発毛剤」というジャンルの商品です。

国内で販売されている発毛剤には、ミノキシジルという成分が配合されており、臨床試験でも髪の毛が増えたことが確認されています。

このために、医薬部外品指定を受けている育毛剤よりもワンランク上の第一類医薬品に指定されています。

なお、ミノキシジル配合の発毛剤は、このように効果を期待できる一方で、副作用のリスクがあることも判明しています。

具体的には、頭皮の炎症・めまい・むくみ・眠気・倦怠感・体重の増加・多毛などです。

また、元々は降圧剤として開発された成分で、使用すると血圧が急激に低下します。

このために、低血圧や高血圧が顕著な人は、医師の指導を仰ぐのが適当です。

このように、頭皮に塗布して髪の毛の成長を促す育毛アイテムには、商品ごとの違いだけではなく、薬機法による分類の違いもあります。

安全面を重視したうえで薄毛にアプローチしたいのであれば育毛剤を利用するのが適当で、何としても髪の毛を生やしたいという場合は発毛剤がおすすめです。

ちなみに、近年では「育毛系化粧品」という新しいジャンルの商品も開発されています。

これは、厚生労働省が承認していない成分を配合しているもので、効果に関しては未知数ですが、副作用の危険はさらに低くなっています。