【神澤氏の解説】居抜き物件で歯科医院を開業する

Last Updated on 2024年4月23日 by taekwo

「歯科医院を開業したい」
「居抜き物件の歯医者さんってどう？」
「神澤光朗氏ってどんな人？」

これから歯科医院を開業するにあたり、居抜き物件を使いたいと思っている人も多いかもしれません。
そもそも居抜き物件とはどのようなものなのかと言うと、以前の経営者が同じ業種を営んでいた空き物件のことを指しています。
歯科で居抜きを考えた場合には、実際にその前に歯科医院を経営していた場所と言うことになります。
実際にレストランや物販店などが閉店してしまい、その後に同じ業種の店が運営を始めると言うケースはよくあります。
なぜなら居抜き物件を利用した場合には、資金を大幅に抑えられるメリットが得られるからです。

Contents

1 神澤光朗氏が考える歯科で居抜き物件を利用するメリット
- 1.1 資金と早期的な安定性
- 1.2 経営を早期的に安定化させられる
2 神澤光朗氏が警告する居抜き物件のデメリット
3 居抜き物件での歯科を開業を成功させるために
4 まとめ

神澤光朗氏が考える歯科で居抜き物件を利用するメリット

資金と早期的な安定性

実際に歯科で居抜き物件を利用することのメリットとしては、資金と早期的な安定性が挙げられます。
その中でも最大のメリットにあたるものが資金を低く抑えられることです。
下から歯科医院を経営されていた場所であるため、レントゲンなどの機材がある程度残っているケースも多く見られます。
外相や内装ともに通常と比べた場合にもはるかにコストを削減することができるでしょう。

経営を早期的に安定化させられる

そして2つ目のメリットに挙げられる事は、経営を早期的に安定化させられることです。
居抜き物件全てに共通することとは言えませんが、場合によっては患者を引き継ぐことができるケースもあります。
新規開業の歯科医院にとって、どうやって患者を集めれば良いのかと言う点は大きな課題となります。
患者を引き継ぐことができるとすれば、これは大きなメリットになります。

あん福祉会の具体的な活動内容

神澤光朗氏が警告する居抜き物件のデメリット

反対に居抜き物件にはデメリットがあるのも事実であり、場合によってはメリットがデメリットに変わることもあります。

追加費用がかさんでしまうケース

その1つが追加費用がかさんでしまい資金を抑えることができなかったと言うケースです。
レントゲンなどの機材があったとしても、古くて使えずに1から揃えることになってしまうケースもあります。
建物自体が古くて内装などに長年手入れがなされていなければ、新規的に運営するもっと変わらない程度の資金がかかってしまうケースもある方です。

必ずしも患者を引き継げるかどうかは分からない

また経営の早期安定化がメリットとはいえ、必ずしも患者を引き継げるかどうかは分かりません。
患者が引き継げるかもしれませんが、患者がそのまま来院してくれるとは限らないのです。
以前の歯科医院の評判が悪いようであれば、前の悪いイメージを引き継いでしまう可能性もあります。
前の歯科医院からお知らせができておらず、電話番号を変えた時などには予約が取れないなどと言うように、歯科クリニック自体が変わったことに気づかない患者からのクレームが来ることもあるでしょう。
居抜き物件で同じ業者が入っているので、前の歯科クリニックを引き継いだと勘違いして、前はこれができたのにもかかわらず今はなぜできないのかななどのトラブルに発展するケースもあります。

立地や診療券等の設定も非常に重要

長く中心していた居抜き物件であれば、いちど感じが離れているため、新規と同じように集客を考える必要があります。
立地や診療券等の設定も非常に重要であることがわかります。
居抜き物件であることにとらわれるのではなく、実際にマーケット調査をしっかりと行ったり、自分の目でしっかりと確認を行わなければなりません。

居抜き物件での歯科を開業を成功させるために

居抜き物件での歯科を開業を成功させるためには、いくつかの注意点があります。

閉院してしまったその理由と資料をしっかりと確認する

その1つはなぜ閉院してしまったのかその理由と、資料をしっかりと確認することです。
なぜ居抜きになってしまうのかと言うと、院長は不幸にもなくなってしまった、法人の経営により本院長が見つからない、経営不振、歯科以外の事業に失敗したなど様々です。
居抜き物件の取引がおいては、売却の理由がどのようなことなのか、回収金額はいくらなのかが1つの判断基準です。
デメリットを打開することができれば購入を検討するのも1つですが、避けた方が良いケースがあるため注意が必要です。
特に印象が不幸にもなくなってしまった場合には、患者の年齢も前の院長と同じような高齢であるケースも多く、密着度が強いことがあります。
このような場合には、新しい医者になった途端に来なくなってしまうケースが多いのです。
このような場合には見送った方が良いかもしれません。

経営不振の理由がどのようなことであったのかを明確にする

そして経営不振によって廃業してしまった場合には、その経営不振の理由がどのようなことであったのかを明確にする必要があります。
理由が明確でそれに対して確実に改善策があれば、その場合には特に問題はありません。
しかし立地条件が悪いなどのことで廃業に陥った場合には、同じように廃業に陥る可能性も考えられます。
そして司会以外の事業に失敗したという理由の場合には、居抜き物件の判断はかなり難しいです。