大成建設が関わった様々な建築物

Last Updated on 2024年4月23日 by taekwo

良く知られた有名な日本の建設会社といえば、大成建設を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
この会社は大倉喜八郎によって設立された大蔵財閥の流れをくんでいる会社で、現在のような社名になったのは1946年のことでした。
大倉喜八郎の戒名にちなんで大成という社名が付けられたといいます。
現在では何々建設といった社名は建設会社に多くありますが、初めて建設という言葉を社名に付けたのもこの会社だったそうです。
スーパーゼネコンの1つに数えられ、長い歴史を持っている大成建設は有名な高層ビルやダム、橋といった大きな規模の建築土木工事を多くおこなってきました。
国内はもちろんのこと海外でも受注をしているのが特徴です。
そのような大きな規模の建設物に関わる一方で、一般の住宅の建設も手掛けるようになっています。

大成建設がかかわった施工物件

大成建設がかかわった施工物件の代表的なものには、明石海峡大橋が挙げられるでしょう。
これは明石海峡を横断するように神戸市と淡路市を結んで架けられた橋です。
全長3911メートルあり、世界でも最も長いつり橋として知られていてギネス世界記録にも掲載されています。
5000億円もの建設費をかけて造られたという橋です。
最近では、曜日や時間によって異なる色の光に彩られ、ライトアップしたイルミネーションが美しいとして夜景を好む人たちからも人気を集めてもいます。
神戸に近い橋桁には遊歩道が設置されているほか展望台などもあり、観光客から人気です。
そのような明石海峡大橋ができたことにより、本州と淡路島や本州と四国との間を陸から移動できるようになったというメリットがあります。
農産物や水産物を陸路で輸送できることになったため、安定して出荷できるようになりました。
また明石海峡大橋の橋桁には水道管や送電線、通信ケーブルなども納められているのでこれにより電気や水道などのライフラインの充実もするようになっています。

競技場やスタジアムの建設にも関わる

大成建設は様々な競技場やスタジアムの建設にも関わっています。
その一例には旧国立競技場や国立競技場、それにさいたまスーパーアリーナや札幌ドームといったものが挙げられます。
旧国立競技場はかつて新宿区にあった競技場です。
2014年に閉鎖され解体されたという歴史があります。
国立競技場は2019年に開場された、新宿にある施設です。
2020年の東京オリンピックやパラリンピックでは、メイン会場として使用されたことで知られています。
開会式や閉会式、陸上競技などで使われました。
さいたまスーパーアリーナは、埼玉県にある多目的アリーナで音楽コンサートやスポーツイベントなど様々な用途に使われています。
札幌ドームは北海道の札幌に位置しているサッカーや野球用のスタジアムです。
近代的な建造物だけでなく大成建設は、歴史的な建造物の改修工事にも数多く関わっている会社です。

日本最古のリゾートホテルとして知られる日光金谷ホテル

その一例には、日本最古のリゾートホテルとして知られる日光金谷ホテルが挙げられます。
この建物は、登録有形文化財や近代化産業遺産にも登録されているという価値ある歴史的な建物です。
1873年に開業したホテルの建物で、国内外の著名人が滞在したことでも知られています。
明治時代の趣きを残しつつ、耐震性能を高め建物の内部や外装の改修をしているのが特徴です。
文化財としての価値を損なわずに、違和感がないような耐震のための補強をしています。
この会社が手掛けている歴史的価値の高い建物は他にもあります。
たとえば甲府駅から1時間ほどのところにある、山梨県にある身延山久遠寺の五重塔です。
この五重塔は初め1619年に建てられましたが、一度焼失し1860年に再建されました。
その後再び火事に見舞われ焼失、そしてまた再び建てられることになったという歴史があります。
2008年10月に竣工し最新の技術を活かして復元しているのが特徴で、基礎強度を高められているところに違いがあります。

台東区の浅草寺にある風雷神門

ほかには東京の下町の観光名所として知られる台東区の浅草寺にある風雷神門も手掛けました。
このお寺は都内最古という歴史のあるお寺で、国内外から多くの観光客が訪れる人気スポットです。
そのような浅草寺のなかでも印象的な建造物といえば、この風雷神門です。
雷門と書かれた、高さ3.9メートルもある大きな提灯がぶら下がっているのが特徴で、浅草のシンボル的な存在ともなっています。
かつて門は火災により何度も焼失していました。
現在あるのは鉄筋コンクリートで造られています。
このような規模の大きな建造物を多く取り扱っている大成建設ですが、一般の住宅も手掛けているのも特徴です。
例えばパルコンという鉄筋コンクリート造の住宅住宅ブランドは、地震に強い家として注目を集めています。

まとめ

1968年に販売開始となり、2003年にグッドデザイン賞を受賞したことを始めいくつもの受賞歴を持っています。
コンクリート造なので火災や台風にも強いのがメリットです。