教えて神澤さん!豪華客船とは?イメージに繋がる基礎知識

Last Updated on 2024年4月23日 by taekwo

豪華客船は名前のように豪華な造りの客船のことで、船による旅を目的に提供される旅客船を指します。
一般的にはクルーズ客船と呼ばれるもので、船内には宿泊に必要な様々な設備が完備しています。
客室があるのは勿論、食事をする為のレストランやフィットネスクラブ、バーやプールを備える客船も存在します。
また一般的にクルーズは長期に及ぶことが多いですから、船内にはサービスを提供するスタッフや医師なども常駐しています。
調理師や医療関係者も一緒に船に乗ることになるので、クルーズの費用は相応に高いものとなります。
つまり高級かつ贅沢な旅行ですから、参加できる人は限られますし、現役を引退した後の楽しみとして取っておく人も珍しくないです。

設備の豪華な貸切バスを利用する場合の注意とは

豪華客船の歴史

豪華客船はその構造上、大きな船体にマンションを載せているような構造で、外から見ると縦横にいくつもの窓が並びます。
実はクルーズの歴史は古く、1800年代後半に定期航路が運休する期間に提供されるようになったのが始まりとされます。
1900年には4,500tという巨大なクルーズ専用船が建造され、就航したことで話題となりました。
戦後は航空機による旅行が活発化したことで、一時期は空の旅に押されていましたが、空とは違う魅力を提供することで現在も人気を保っています。
クルーズと一口にいっても、価格帯によりクラス分けが行われており、サービス内容の充実や質も違ってきます。
ただクラス分けは船よりもクルーズ会社が対象で、同等のクラスであればどの会社であっても同じようなサービスを受けることが可能です。
豪華客船という名前からすると、どれも華やかで高級な船ばかりというイメージですが、近年は手頃な商品も提供が行われています。
中にはホテルに宿泊するのとあまり変わらない金額だったり、逆にお得な商品まであります。
全てが富裕層を対象としているわけではなく、一般向けに設計されたり提供されている商品もあるので、十分に現実的に手の届くものだといえるでしょう。

富裕層向けのクルーズの魅力

当然ですが、富裕層向けのクルーズは贅を尽くしたラグジュアリーな船内、サービスに至るまで何もかもが一流です。
お酒1つ取っても高級品ばかりですし、それを提供するスタッフもまた相応しいものです。
大衆向けのマスクラスは、1泊あたり1万円台からとリーズナブルで、大型の船内に多くのお客さんが宿泊する形となります。
海外の豪華客船だとカジノの提供を行っており、これも重要な収入源となっています。
価格を下げる為にあらゆる部分が有料化されていて、例えば食事が有料で提供されるケースも少なくないです。
1万円を超える価格帯のクラスはプレミアムに分類され、食事が料金に含まれたり、イベントの開催が行われるといった魅力があります。
お客さんに振る舞う料理が別料金ではないので、その分素材にこだわったり丁寧な調理で料理が提供されます。
日本円で5万円を超えるようなクルーズは、ラグジュアリークラスと呼ばれています。
1泊10万円という豪華客船もありますが、それだけ内装や接客のレベルが大きく上がります。
高額なクルーズにはブティックと呼ばれるものもあり、船の大きさに対し乗客を少なくすることで、一人あたりのスペースが広くなっています。

一人ひとりにきめ細かなサービスを提供することが可能になる

それからスタッフが担当するお客さんが少ないので、一人ひとりにきめ細かなサービスを提供することが可能になるわけです。
船内にはホテルと同等の宿泊設備に加えて、レストランを複数完備していたり、バーやラウンジなどが設けられます。
フィットネスクラブやプールを備える船であれば、体を動かして気分転換を図ることができます。
スパや美容室などもありますから、健康だけでなく美容面にも対応していることが分かります。
他にもお店や劇場、そして医務室といった施設が設けられており、いつでも快適かつ安全に過ごせるようになっています。
家族で利用する豪華客船には託児施設もありますから、小さい子供連れでも安心して楽しむことができます。
カジノは日本では禁止されているので、日本の領海を移動する船ではカジノに似たゲームの提供が行われます。
海外のクルーズだと本格的なカジノが当たり前ですから、そこが物足りなさを感じさせているのは否定できないところです。
船の上で長いこと生活をすると忘れてしまいがちですが、船上にはホテル並みの宿泊施設やウォーターパーク並の設備があって、それらが丸ごと海の上を移動するわけです。
それは改めて考えるととても贅沢なことですし、多くの人達の協力なくしては実現しないものです。
乗客の安全を預かる船長や乗組員、整備をする人といった裏方がいますから、そういう人達を含めてようやく実現しているのが船によるクルーズの旅です。

まとめ

クルーズは世界的に見ると450億ドル以上の巨大市場で、日本よりも特に欧米で人気があります。
長旅になる上に、一度乗船すると自由に乗り降りできませんから、参加を検討するならじっくりと比較検討して選択する必要があるでしょう。
近年は世界的な感染症の蔓延で売上げが落ち込んでいますが、今後対策が進めば盛り返すものと思われますし、日本人好みの商品も拡充されると考えられます。

神澤 光朗